月3000円ぐらいであれば投資に回せるという方も多いでしょう。しかし、たった月3000円の投資に意味はあるのでしょうか?
月3000円の投資で63万円に増えた
マネーポストWEBさんの記事はこちら。
結論です。
まとめると。
貯蓄した2000万円と、資産運用でつくった2000万円では、後者は資産運用の知識が身についているぶん、本質的な価値が違う。
もし、その2000万円がなくなっても、自分で資産運用して増やした経験があれば、またお金をやりくりすることができる。
投資は、少し慣れてきた頃がもっともトラブルになりやすい。
手っ取り早く儲けたくなってリスクの高い暗号資産(仮想通貨)やFX(外国為替証拠金取引)に手を出したり、一気に高額の資金を投じたりするのはやめてほしい。
個別株投資は、たとえ株価が下がっても持ち続けてもいいと思えるくらいの“ときめき”があるかどうかで選ぶべき。
生活防衛資金として給与の6か月分、プラス何かあったときのための1.5か月分、合わせて給与の7.5か月分のお金を最低限備えたうえで、
すぐには使わない余剰資金を投資に回すようにした方が安全。
全世界の株式に分散投資する投資信託に毎月3000円ずつ積立投資をしていくと、過去10年間では元本36万円が63万円になった。
投資信託でも株価の上下はあるが、毎月一定額を多数の株式に投じる積立投資なら、株価の下落はむしろ、株価が下がって安くなった分、同じ金額でよりたくさんの株を買える“チャンス”になる。
何に使うか、貯めるか、運用するか、真剣に考えられる金額。ただし、生活費を削って3000円をつくってはいけない。必要経費は維持して、削るとしても使っていないサービスなどの見直しで捻出する。
まとめ
月3000円の投資に意味はあるのか?というお題の記事についてご紹介をしました。
まとめとして記述した内容はこの記事の中でも比較的正しいと思われる部分を中心に抜粋しました。
それでも突っ込みどころがあります。
個別株投資は、たとえ株価が下がっても持ち続けてもいいと思えるくらいの“ときめき”があるかどうかで選ぶべき。
「ときめき」で選んじゃダメでしょ。「保有している銘柄に惚れてはいけない」とはよく言ったものです。
生活費を削って3000円をつくってはいけない。必要経費は維持して、削るとしても使っていないサービスなどの見直しで捻出する。
使っていないサービスを見直すのは当たり前の話で問題はそこからです。使っているサービスを満足度を下げることなく見直して捻出するのが鉄則です。
携帯電話や固定回線の通信費用の見直しだけで月3000円以上つくれる可能性は十分にあります。
固定回線の見直し
携帯電話の見直し
抜粋はしていない箇所で気になった内容です。
運送関係の会社に入社以来、10年間、毎月3000円ずつ自社の株を買っています。
3000円はほぼ残業手当2時間分なので、1日で稼げる金額です。
いまは年に数千円程度の配当金しか受け取れていませんが、定年まで続けたらいくらになるのか、わくわくしています。
これは最悪なパターンです。自社株は買ってはいけません。
「勤めている会社に更に投資をする」これは究極の集中投資でリスクを取りすぎです。「わくわく」どころか「ぶるぶる」します。
残業はせず、時間は他の有益なことにを使いましょう。
つみたてNISAの投資対象である投資信託は金融庁が厳選した手数料の安いものばかり。少なくとも10年先を見据えて取り組んでほしい。
大枠では合ってはいますが、つみたてNISAの商品であれば何でもよいという訳ではありません。
同じインデックスをベンチマークにした商品であってもリターンに大きく影響するコストが高い商品と安い商品があります。
妄信せず、きちんとした知識を身に付けた上で商品を選択しましょう。
確かに過去10年では全世界株投資で元本が2倍近くになったかもしれませんが未来がどうなるかは誰にも分かりません。
過去24年間のリターンは、米国株で7.5%、全世界株で5.9%です。過去24年間で比較をしても過去10年間はリターンが高かったことが分かります。
JPモルガンの2023年の年次レポートによると株式の今後10~15年の長期予測での期待リターンは全世界株5.9%、米国大型株5.3%、日本大型株7.8%となっています。
あくまでも一投資銀行の予測ですが、バフェットさんが大型投資をしている日本のリターンが高いです。これが、分散が必要ということでしょう。
月3000円の投資は決して多くはありませんが、続けることによって投資の知識がついてきます。この知識と経験が自分のとって宝物になります。
投資に大きな期待はせず、ご紹介をしている支出削減の方法で投資資金を増やし、コツコツと継続していきましょうね。
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