新NISAの始め方 事前準備と投資金額、投資すべき投資信託

いよいよ、2024年から現行のNISA制度を拡充した新NISAが始まりますが、今まで投資をしたことがない初心者はどのようにして投資を始めればよいのでしょうか。

新NISAを初心者が始める時にすること

新NISAの制度内容について確認されたい方はこちら

2024年からNISA改正へ 新NISAを効率的に使う方法
金融庁が8月に公表したNISAの改正要望に対して政府はほぼ「満額回答」を出しました。この新NISAを効率的に使うにはどのようにすればよいのでしょうか。

新NISAの概要

金融庁より

 

マネーポストさん。

新NISAの投資枠は年間最大360万円 無理してでもたくさん投資すべきか、資産運用に回すお金の考え方 | マネーポストWEB
2024年から新しくなるNISA(少額投資非課税制度)。新NISAの年間最大投資枠は360万円となる。では、実際に資産運用に回す金額はどれぐらいを考えておけばよいのだろうか。『世界一楽しい!会社四季...
・まずは生活防衛資金を安全資産で確保しよう。
・投資金額は、自由にできる金額の10%を目安に。
・複雑な金融商品を見直し、できるだけシンプルな運用に。
1.生活防衛資金を確保する
投資の前に労働収入が絶たれたなど不測の事態があった時の為に会社員は収入の3ヶ月、自営業の方は半年分を準備する。
2.資産運用をしている商品の見直し
手数料が高い投資信託、外貨建て保険など無駄な商品を保有している場合は解約しNISA口座で運用する。
3.投資金額
投資金額は自由にできる金額の10%が目安。
生活防衛資金を除いた額全てを新NISA口座で投資してもよい。何かあれば売却が可能。
現金をNISA口座で運用すると、特定口座より年率1%に近い利回りのメリットがある。

※投資資金が300万円の場合(生活防衛資金をのぞく)
・300万円を一括で投資をする
・成長枠で240万円を一括投資、つみたて投資枠で5万円×12ヶ月=60万円を投資。

4.購入する商品
世界に分散投資をするインデックス投資信託。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」など。

まとめ

初心者の新NISAの始め方についてご紹介をしました。

・生活防衛資金を安全資産で確保する。
・投資金額は、自由にできる金額の10%が目安。
・複雑な金融商品は見直し、できるだけシンプルに運用する。
 
非常に教科書的な内容でした。私と意見が異なるのは2点です。
■生活防衛資金
会社員の方で収入の3ヶ月分とありますが、収入ではなく“生活費”の最低1年分、できれば2年分を準備しておいた方がよいでしょう。
年齢にもよりますが、厚切りジェイソン級のスキル、経歴の持ち主であれば収入3ヶ月分でも問題はないです。
投資を始める方は必読 「ジェイソン流 お金の増やし方」
「ジェイソン流 お金の増やし方」要点がコンパクトにまとまっているよい本でした。特にこれから投資を始めようとしている方におすすめします。
しかし、引く手あまたのスキルを持っていない方はこのぐらいの金額を持っていた方が、失職をした場合でも焦ることなく就職活動が進められます。
 
■投資金額
「自由にできる金額の10%が目安」とありますが、以下のように生活防衛資金以外の全てを投資に回してもよいと書いています。
生活防衛資金をのぞいて300万円残っているとしたら、2024年中に300万円をすべて新NISA口座で投資をしてもよいと思います。
自由にできる金額が300万円なので、10%であれば投資額は30万円なのでは?と思ったのですが違うのでしょうか。

家族構成や仕事内容などでリスクを大きくとれる方ととれない方がいるので一概に何%が目安とかは言えないです。

独身で公務員の方と非正規社員で子供が3人いる方では明らかにリスク許容度が異なります。
また、同じ属性でもそれぞれの方で投資に対するリスク許容度は異なります。
独身でも自由に使えるお金の100%をリスク資産に入れても問題ない方もいれば、20%でも株価が上下すると眠れなくなってしまう方もいるでしょう。
多くの方は自分のリスク許容度がどのぐらいであるかは分かりません。こればかりは、リスク資産を徐々に増やし夜もぐっすり眠れるポートフォリオ(資産配分)を探すしかありません。
 
ですので、初心者は特に一括で300万円を投資することはできないでしょう。まずはつみたて投資枠で生活に支障がない範囲で毎月3万、5万、10万円なりを投資すればよいでしょう。
投資に慣れ自分のリスク許容度が上がってきたと思えば投資金額を増やしたり、自分の判断で一括投資をすればよいのです。
毎月10万円以上投資する場合でも成長投資枠をつみたて投資枠と同じように利用すればよいですね。

 

無駄な商品として紹介されていた「外貨建て保険」はトラブルが多く金融庁が公表している資料には下記のように書いてあります。ゴミですね、、
 
購入商品については「なるべく投資にかける時間を少なくしたい、煩わしいことは考えたくないという人は」という前提が書いてあるので
全世界株式のインデックス投資信託でよいと思いますが、米国株式の方が好みであればそれでもよいでしょう。
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とにかく少額でもよいのでNISAを始めることが大切です。心配事があったとしても始めてから考えましょう。^^
 
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