2024年から始まる新NISAの内容が金融庁より発表されていますが、新NISAの制度内容を誤って理解している方も多いようです。
時間は十分にありますので正しく理解をしておきましょう。
新NISAに関する11個の誤解
日経新聞です。
新NISAについて、10個の誤解について指摘しています。記事の内容から誤解を1つ追加し11個の誤りとそれぞれの正しい内容についてご紹介します。
新NISAの制度内容についてはこちらをご確認ください。
新NISAの概要図
新NISAの11個の誤解
1.成長投資枠では現一般NISAと同じ商品に投資が可能
以下の3条件が加わり、対象は株式投信の4割程度に制限される。
①信託期間20年以上
②毎月分配型ではない
③デリバティブ(金融派生商品)を使っていない
2.成長投資枠では、つみたてNISAの商品が買えない
つみたてNISA対象商品は成長投資枠の条件も満たすので、同じ商品を成長投資枠で買うことが可能。
3.毎月積み立てをする必要がある
年2回以上の買い付けであればOK。
4.生涯投資枠1800万円の内、つみたてNISAは600万円まで
生涯投資枠は一人1800万円で、つみたてNISAだけで1800万円の利用が可能。成長投資枠の上限は1200万円。
5.評価額で1800万円までしか投資ができない
生涯投資枠は値上がり後などの評価額ではなく投資元本ベース。運用益がどれほど増えてもすべて非課税。
6.商品売却後に評価額分の投資枠が復活する
売却後に復活する投資枠は評価額ではなく元本ベース。
7.復活した投資枠は翌年に全て利用することができる
全ては利用できない。年に最大360万円までとなる。
8.投資枠の復活を利用して非課税での短期売買が可能
投資枠が復活するのは売却の翌年なので年内の短期売買はできない。
9.現行NISAの投資金額は生涯投資枠の1800万円に含まれる
現NISAと新NISAは別制度なので現NISAで投資をした金額は新NISAの生涯投資枠1800万円には含まれない。
10.現一般NISAは非課税期間5年が終わった後に新NISAへのロールオーバーが可能
現一般NISAは新NISAへのロールオーバーはできない。つみたてNISAは20年間、非課税での運用が可能。
11.新NISAを始めるには現行NISA口座を持っている人でも口座開設が必要
現行NISAと同じ金融機関で新NISAをする場合は口座開設は必要ない。2024年から自動的に新NISAの口座が開設される。
まとめ
新NISAに関して誤って理解しがちな11個の内容についてご紹介をしました。
つみたてNISAとは別に一般NISAの後継?である成長投資枠が残ってしまったのでシンプルな制度とは言い難いですが、
ここまで拡充されるので致し方がないところでしょう。
新NISAの一番シンプルで効率的な利用方法は、つみたてNISAだけで生涯投資枠の1800万円を埋め、将来取り崩す時まで売らずに長期保有をすることです。
現状でNISAを始めていない方は2023年の今から口座を開設し現NISAの年間最大投資額である40万円から埋めていきましょう。
新NISAを効率的に利用し自由をつかみ取りましょうね。
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