米国の株式相場は「来年の上期に底を打つ」と米資産運用会社では予想しています。
米国株価は来年の前半に底を打つ
米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマルチアセット戦略ポートフォリオマネジャー、エリン・ブラウン氏は
利上げと消費者支出の弱さが企業利益を圧迫するため、来年前半まで株式相場は厳しい状態にあると語っています。
株式相場は「来年上期(1-6月)のいずれかの時点」で底を打つ可能性がある。
インフレとリセッションが今年7-9月期と10-12月期の消費者需要を損ねる。
米連邦準備制度の金融引き締めに起因する節約志向と経済への打撃の影響を十分に織り込んでいないので、現在の企業利益見通しは「見当違い」だ。
PIMCOは、S&P500が2023年に3500に下落する可能性があると言います。
PIMCOのデータでは、
過去に米国がリセッション入りしたケースでは企業利益が15-20%減少し、米企業の利益は10-12月期に前年同期比でマイナスに転じている。米連邦準備制度などの中央銀行が「需要を弱める環境に向け引き締める」必要があるとしても、物価高が米国民の支出を減らすことになる。
痛みが待ち受けているとし、
ヘルスケアなどのセクターをロング(買い持ち)とすることを選好。リセッション的環境が進む中での「明るい点」だとしている。PIMCOは、需要後退で工業や鉱業、海運、運輸など循環株のアンダーパフォームを見込んでいる。
まとめ
米資産運用会社PIMCOが語った、「米国の株式相場は来年の上期に底を打つ」という内容についてご紹介をしました。
米国株価の底:2023年1~6月
S&P500の水準:3500
S&P500の水準:3500
今まで紹介をしてきた予想の中では一番、株価の底までに時間を要し、来年の上半期までとしています。
インフレが長引くと同時に株価もズルズルと下げていく展開を予想し、今後の投資としてはヘルスセクターを推奨しています。
ヘルスセクターは今年前半からディフェンシブ株として保有することを推奨している情報なども多く見られましたが実際はどうだったのでしょうか。
ヘルスケアセクターのVHTをS&P500のVOOと比較すると同じような動きですがボランティリティが小さく、下落率は5~6%ほど低いです。「大きくリターンを出している」というほどではないようです。
タイミングよくディフェンシブ株、ハイテク株などに乗り換えられる方以外は、今からディフェンシブ株に乗り換える戦略というのは、おすすめはできないですね。
S&P500の底が来年まで長引く予想も出てきましたが、下げるのであればスパッと下げて底打ちをしてもらいたいものです。
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