景気悪化ですっかりFIREブームは影を潜めてしまいました。w
FIRE・リアタイアした後に職場に戻るという方が一定数いるようです。なぜ彼らは職場に戻ったのでしょうか。
FIRE・リタイアした人達の誤算
FIRE・リタイアした一部の人達が職場に戻った理由は、
・株などのリスク資産額の減少
です。
2020年から2022年のアメリカ経済
2020年パンデミック後のインフレ率はまだかなり低く、市場は2021年まで上昇し続け、自宅を所有している人は不動産の資産額が急上昇していた。そのため、経済的に余裕があった。
2022年の経済はより不安定な状態にある。株式市場は売られ、景気後退の懸念が迫り、インフレ率は40年ぶりの高水準に達している。
今年、株式は弱気相場となり、債券を多く保有するポートフォリオでも、債券の価値は過去最悪の年となっている。
そして、投資価格の下落だけが問題ではない。退職後の生活設計を考えるとき、インフレをはじめ考慮すべき未知のリスク要因がたくさんある。
しかし、消費者物価の年率9.1%の上昇は予測が難しく、定収入で暮らす人々には負担となる。
最近のインフレ率は、平均的なファイナンシャルプランナーがモデル化するよりもずっと高い。
一般的な生活費は、2%から3.5%のインフレを想定して計画するのが普通です。
職場に戻った方の事例
フリーランスのグラフィックデザイナー
2020年頃から引退を予定していたが、2022年に考え直した。
理由
・経済が停滞し投資額が減少し始めた。
・この嵐を乗り切るには、仕事に復帰するのが一番だと考えた。
・貯金を使い果たしたくなかった。
就職先
以前のキャリアとは全く異なる分野のプロダクト・スペシャリストとして正社員
地方公務員
2019年に退職。貯蓄は十分にあり老後の住まいも購入。
理由
・生活費は以前と同じ水準で生活しているのに指数関数的に上昇した。
・投資額が下がり、何もかもが高くなりパニック状態になった。
就職先
ボランティアをしていた組織のアルバイト。
ソフトウェア企業の管理職
仕事にやりがいを感じられなくなり2020年に退職。
理由
今年の初め、株式市場が下がり始め物価が上がり始めたので、これは自分が望むよりも少し厳しい状況になるかもしれないと考えた。
就職先
航空宇宙会社のフルタイム契約社員。
アメリカの労働参加率
ここまでの内容だけをみると、株式市場の悪化やインフレで労働参加率は急上昇しているかのように思えますが、
2022年に入って急上昇している訳ではなく6月のデータ(62.2%)でもまだパンデミック前の水準(63.4%)には戻っていません。
アメリカの労働者が復職しない理由です。
まとめ
FIRE・リタイアした方が職場に戻っている理由について事例とともにご紹介をしました。
・株などのリスク資産額の減少
今回の調査内容を見ていて思ったのが、みなさんファイナンシャルプランナーに相談しリタイアがOKかなど判断してもらった上でリタイアをしているということです。
これには、さすがアメリカ!生活にFPという職業が定着している。と思うと同時に第三者に相談をしている限りは、一生相談を続け人に判断をゆだねるしかないのだな。とも感じました。
FIREなどという人と違うことをしようとしている方は、自分の人生の判断は自分ですることは必須です。もし想定外のことがあったとしても自分で修正していくことが可能ですね。
FPにお金を払って相談し意見を参考にする。というスタンスであればよいと思います。
自分の人生は自分で判断をして切り開いていきましょうね。
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