アメリカの高インフレが減速しているという明確なデータはまだないものの、景気悪化の指標や利上げ減速のニュースなどから市場は揺れ動いています。
しかし、過去のデータは「高インフレが急速に低下することはない」ことを示してします。
ハイテク銘柄がこけるも株価は大幅上昇
先週末にFRBの利上げ減速のニュースが流れて以降、アップル以外の大型ハイテク銘柄がこけても株価は大幅上昇が続いています。
50日移動平均線を突き抜けてきました。
高インフレが急速に低下することはない
サマーズ元米財務長官はドイツ銀行のジム・リード氏によるチャートを引用し以下のように語っています。
1970 年以降の先進国の歴史は、8% のインフレ率を引き下げるという見通しに非常に落胆しています。
歴史的経験は、現在の指針としては楽観的すぎるかもしれません。ポピュリズムはかつてないほど強くなっています。労働市場は非常にタイトです。
政府債務比率は最高水準にある。グローバリゼーションは確かにもはや広がっておらず、後退している可能性があります。
高いインフレ率が急速に低下することはほとんどない。
ドイツ証券のジム・リードが示したこの図が示すように、インフレは大幅に低下するという今日のコンセンサスは、通常の歴史的経験の範囲外のものである。
点線が今後のインフレ率の予測ですが、過去のデータでは「インフレ率がこれ程、急速に低下することはありえない」ということが分かります。
まとめ
サマーズ元米財務長官が語った「過去のデータでは高インフレが急速に低下することはない」という内容についてご紹介をしました。
いつも過去のデータがあてはまるとは限りませんが、少なくとも今まではそうだったということです。
FRBは市場や政治の圧力に負けてこのまま、利上げを減速するのでしょうか。それとも以下のように過去の過ち?を繰り返すことになるのでしょうか。
いずれにしても現時点では 利上げ減速=株価上昇 という事実があるだけです。
株価は、このまま上昇もしくは更なる最安値を更新するのか、
それは、FRBの政策次第です。
ほとんどの投資家は底を買うことはできないので、淡々と投資を継続していくことですね。
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