一括投資とドルコスト平均法はどちらがいい バンガードのシュミレーションで判明

投資をしている人なら一度は聞いたことがある「一括投資とドルコスト平均法はどちらがいいのか」という疑問に対しバンガードがシュミレーションをした研究論文を元にご説明します。

一括投資のリターンはドルコスト平均法を68%上回る

バンガードが発表した研究論文によると「一括投資とドルコスト平均法はどちらがいいのか」の結論としては、

一括投資(LS)はドルコスト平均法(CA)より優れている

ということです。

LS は CA よりもパフォーマンスが高い傾向にあること明らかにしました。

しかし、一部のリスクを嫌う投資家にとっては、ドローダウンや大きな損失を恐れて投資計画を完全に放棄するリスクを減らすことができるため、CAアプローチの方が適しているかもしれません。

1976年から2022年までのMSCIワールド・インデックスのリターンを用いて、1年後に測定した世界市場において、LSがCAを68%上回ったと計算しました。

しかし、CAは完全に現金で運用するよりはましで、69%の確率で現金を上回った。

 
 一括投資 VS ドルコスト / ドルコスト VS 現金 / 一括投資 VS 現金

Vanguard より

この論文では、10万ドルの初期投資を1年の投資期間で行い、3つのポートフォリオでLSとCAのパフォーマンスを検証しています。
※100%株式、60%株式/40%債券、40%株式/60%債券

ほとんどの歴史的な市場環境では、投資家は一括で投資した方がよかったと思われます。

分析から得られた重要なポイントは、CA の期間が長ければ長いほど、発生する機会費用が大きくなり、CAに対するLSのパフォーマンスの優位性が大きくなるということです。

損失回避の度合いが大きい投資家は、CA戦略の方が適している可能性があることがわかった。

しかし、損失回避性の高い投資家であっても、CA期間を3ヶ月など比較的短くすることで、機会費用を最小化することが最善であると警告しています。

CA戦略は、完全に現金で残すよりも優れており、適切に実施すれば、リスクを嫌う投資家により適しているかもしれない。

しかし、現金を長期間保有するコストを考えると、ほとんどの投資家、特に損失に対する嫌悪感が大きくない投資家は、すぐに一括投資すべきです。

まとめ

「一括投資とドルコスト平均法はどちらがいい」の回答についてご説明をしました。

過去のデータから一括投資のリターンがいいことは明白なので現金が手元にある方はすぐに一括投資すべき
 
理論的には「一括投資」が優れていることは分かりましたが、ここで簡単に一括投資ができないのが人間というものです。感情がジャマをするのです。
特に経験が少ない方であれば、なおさらです。
そのような方はバンガードの説明にもあったように、「ドルコスト平均法」で投資をすれば問題ありません。
このような理論やメリット・デメリットを知って「ドルコスト平均法」で投資するのと知らないで投資するのでは、大きな差があります。
今後、投資耐性が上がってくれば「一括投資」もできるようになってくるかもしれません。
 
私はどうなのか?
「ドルコスト平均法」で投資しています。^^
保守的な投資を好むのでメインは?ドルコストではないでしょうか。
というのは状況によっては「一括投資」もするからです。株式市場全体が暴落しているような時ですね。
コロナショックではそれなりの金額を一括投資をしています。
 
バンガードが言う通りに投資するということは常にフルインベストメントの状態にするということです。
これはビビり&バフェットさんに投資を学んだ私としてはできないです。
とはいうものの、バンガードの言っていることは理論的に正しいので来年の新NISAで強制的に資金を投入し現金比率を減らそうと考えています。
新NISAというイベントがあるので結果的にそうなりそうということですけどね。
 
「一括投資」をするということは、メンタルがある程度強くないとできません。
コツコツ投資を続けつつ、メンタルも鍛えていきましょうね。
 

 

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