米国のハードランディングの可能性は低いという一般的な予想と楽観的な現在の株価に反して
JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏は、株式市場に対して全面的に否定し年初のラリーには参加しない方針としています。
市場は景気後退を織り込んでいない
JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏は1月24日、CNBCで以下のように語っています。
・今年前半に10%以上の調整があることを覚悟しており、市場に対して「全面的に否定的」
・ファンダメンタルズは悪化しているし市場は上昇している。だから、いつかはぶつかるはず
・同社の株式エクスポージャーをアンダーウエイトに切り下げた
・市場は現在、景気後退を織り込んでいない
・基本ケースはハードランディング
・時間が経つにつれて消費者の回復力は低下している
・ISMサービス、小売売上高、フィラデルフィア連銀調査など、最近の主要経済データにおける厄介な傾向が弱気に転じる理由
・事態は更に悪化すると考えているが、今年S&P500は5%、ナスダックは8%も上昇している
・中国のロックダウンからの再開、ドル安などの好材料が現在の楽観的な市場を作った
・5%の金利で経済が機能するとは思えない
・プライベートエクイティやベンチャーキャピタリストはこの環境では存在できない
・FRBはひるむ必要があり、それは今年に利下げとして起こるかもしれない
・ある時点で、FRBはそれを支持することになる。大きな問題は、それがどこなのかということだ。S&Pが3,600なのか?3,400? 3,200?
それほど強い確信を持っているわけではないが、下降する方向だと考えている。
・通常、何らかの伝染や予期せぬことが起こるものだ
・当面の隠れ家としては国債と現金
まとめ
JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏の米国株の悲観的な予想についてご紹介をしました。
彼が言うには現在の株価はリセッションを織り込んでいない状態で株価が上昇しているので、年前半にはまだ調整はあるよ。ってことでしょう。
この先の株価が短期的にどのようになるか私には分かりませんが、彼はおかしなことは言ってなく、最近の市場は少し楽観すぎだと思っています。
このまま上昇するならそれで問題はないが、最悪の事態を考えチャンスがあれば拾っておこう。ぐらいの気持ちでいればよいですね。
これからリセッションに突入すると思われている状況ですので、まだまだ株価は安定しませんが、どっしりと構えていきましょう。
コメント