日本はオワコンなのか 世界各国の金融資産・年収から見る日本の立ち位置

「日本は貧しい国になってしまった。」最近はこんな声が多く聞かれ、悲観論が飛び交っていますが本当なのでしょうか。データで比較してみます。

日本の金融資産はOECDで12番目

日本はOECD加盟国で12番目の金融資産額2,150万円となっています。

※比較データは37ヵ国
※1ドル=135円として計算
国名 金融資産(ドル) 金融資産(円)
アメリカ 357,578  48,273,030 
スイス 325,532  43,946,820 
デンマーク 275,591  37,204,785 
スウェーデン 231,785  31,290,975 
オランダ 228,848  30,894,480 
ルクセンブルク 205,700  27,769,500 
カナダ 200,096  27,012,960 
オーストラリア 183,274  24,741,990 
ベルギー 178,270  24,066,450 
イギリス 161,974  21,866,490 
アイスランド 160,598  21,680,730 
日本 159,595  21,545,325 
ニュージーランド 156,856  21,175,560 
フランス 133,337  18,000,495 
イタリア 121,800  16,443,000 
ノルウェー 120,331  16,244,685 
ドイツ 116,853  15,775,155 
アイルランド 114,822  15,500,970 
オーストリア 114,206  15,417,810 
韓国 106,312  14,352,120 

データ

Household accounts - Household financial assets - OECD Data
Find, compare and share OECD data by indicator.

日本の年収はOECDで24番目

日本はOECD加盟国で24番目の年収551万円となっています。少し高く思えるのは円高の影響かもしれません。

※比較データは34ヵ国
※1ドル=135円として計算
国名 年収(ドル) 年収(円)
ルクセンブルグ 75,305  10,166,143 
アメリカ 74,738  10,089,609 
アイスランド 72,434  9,778,644 
スイス 69,726  9,412,956 
デンマーク 62,054  8,377,270 
ニュージーランド 61,734  8,334,093 
ベルギー 59,601  8,046,202 
オーストリア 58,139  7,848,710 
ドイツ 56,663  7,649,568 
オーストラリア 56,021  7,562,772 
カナダ 54,299  7,330,353 
ノルウェー 53,079  7,165,636 
アイルランド 52,352  7,067,534 
イギリス 51,724  6,982,685 
フィンランド 50,698  6,844,202 
スウェーデン 49,825  6,726,419 
フランス 49,619  6,698,538 
ニュージーランド 48,342  6,526,162 
韓国 44,813  6,049,716 
スロベニア 44,084  5,951,347 
リトアニア 42,576  5,747,744 
イスラエル 42,089  5,682,034 
イタリア 41,438  5,594,075 
日本 40,849  5,514,556 
スペイン 39,480  5,329,789 
ポーランド 33,850  4,569,816 
エストニア 33,360  4,503,543 
ラトビア 31,866  4,301,955 
チェコ 31,723  4,282,540 
ポルトガル 29,720  4,012,198 
ハンガリー 26,223  3,540,109 
ギリシャ 25,944  3,502,500 
スロバキア 24,769  3,343,874 
メキシコ 16,610  2,242,361 

 

データ

Real minimum wages
OECD.Stat enables users to search for and extract data from across OECD’s many databases.

まとめ

日本と世界の国の金融資産と年収をデータで比較すると、

「日本の現役世代は世界との比較でどんどん貧しくなっている」

ことがわかりました。

 

金融資産はOECDで上位32%ぐらいまでに入っていますが、年収は下から数えた方が早く下位32%と悲しい状況になっています。

年収はアメリカ、ヨーロッパの各国はもちろんのこと、韓国にまで大きく差を付けられてしまっています。

ここから分かることは、日本は過去のバブルに築いた高齢者が持っている資産が多く金融資産額の平均を押し上げてはいるが、

数十年間、産業の構造改革が進まなかった為に現役世代の年収はかなり低くなってしまっている。ということです。

 

CNBCではアメリカ全体で「裕福」とされる純資産額は220万ドル(2億9700万円)としています。そして、以下の各都市では更に多くの資産を必要になる。としています。
スケールが違いすぎて嫌になります。。

1.サンフランシスコ 510万ドル 8憶8850万円
2.南カルフォルニア 390万ドル 5憶2650万円
3.ニューヨーク 340万ドル 4憶5900万円
4.ワシントン 330万ドル 4憶4550万円
5.シアトル 320万ドル 4憶3200万円
6.フェニックス 270万ドル 3憶6450万円
7.ボストン 270万ドル 3憶6450万円
8.ダラス 260万ドル 3憶5100万円
9.ヒューストン 260万ドル 3憶5100万円 
10.アトランタ 250万ドル 3憶3750万円
11.シカゴ 250万ドル 3憶3750万円
12.デンバー 230万ドル 3憶1050万円
 
日本では一般的に1億円以上の純資産があると富裕層と定義していますが、彼らから見ればハナクソ程度ですね。
 
上を見てもキリがありません。私達ができるのは目の前の資産を増やす行動をして、コツコツと積み上げていくことだけです。
今日から行動をして生きることに困らない程度の資産を築いていきましょう!
 
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