投資家はポートフォリオを大きく変更 株式を捨て低リスクの債券に群がる

投資家は長い間、「株式に代わるものはない」という考えでしたが利上げにより株式に代わる様々な選択肢を模索しています。

ポートフォリオを大きく変更 株式を捨て低リスクの債券へ

FRBのタカ的な利上げでリセッション懸念が高まり、投資家はポートフォリオ(資産配分)の大幅な変更に迫られています。

投資家の行動

・マネーマーケット・ファンドや短期の債券、変動利付債など、低リスクで場合によっては4%を上回るリターンに群がっている。

・1997年以来の大幅な変動となっている株式市場でリスクを取りたくない投資家は2007年来の高利回りの2年物米国債(1年物米国債利回りもほぼ同水準)を選好している。

※最新のインフレ率を下回るものの、S&P500の今年の20%超下落に比べれば安全

 
みずほインターナショナル

「債券の価値が株式を上回るための転換点を超えた」として、価格設定や利上げ、インフレリスクプレミアムを指摘。

「利益下方修正リスクが今後数カ月の株式リスクプレミアムをさらに魅力のないものにするだろう」
バンク・オブ・アメリカ(BofA)

債券のリターンは株式に対して10年余りで最高となっており、短期の債券ETF(上場投資信託)には過去最高の資金が流入し、

 
62%のファンドマネジャーが現金をオーバーウエート。株式エクスポージャーは過去最低になっている。

出典:Bloomberg

 

まとめ

投資家がリスクが高い株式から離れ、低リスクの債券を増やすポートフォリオに変更しているという内容についてご紹介をしました。

理論的にはまさにおっしゃるとおりですね。米国債の利回りは既に4%前後で今が債券の底であるならば、

米国債に投資をしたいと考えているアメリカ人にとっては買いでしょう。

青線:SHY iシェアーズ 米国債 1-3年 ETF
オレンジ線:VGSH バンガード米国短期国債 ETF

出典:Yahoo Finance

 

昨年までは、債券が底を付ければ購入しようとしていましたが、今まで債券投資は積極的にやってこなかったこともあり?現時点では様子見のスタンスです。

気になるのはやはり、為替です。円をドルに換えてまでは債券を買う気にはなりません。

持っているドルで買うにしても、株式がより下がるのであればそちらを買ってしまう気がします。

直近の事を考えれば、今回ご紹介をした内容どおりなのですが、より長期目線で考えると株式なのかな。と

しかし、未来のことは分かりません。今後、米国株が10年以上低迷する可能性もあります。

もちろん、ここが米国債の底と判断し長期的な保有を前提とするのであれば買うという判断もありでしょう。私も気が変わって買う可能性もなくはないですね。

 

何度も言ってしまい申し訳ありませんが、「難しい相場」です。私の投資経験の中でも一番難しい相場かもしれません。

基本となるインデックス投資は「難しい相場」であろうとも何も考えずに続けていきます。

 

以下の記事のように今後、米国株の水準が10年低迷すると話している方もいます。

アメリカおよび世界のリセッション確率は90%以上 いつから始まり期間は
JPモルガン・チェースによると「米株式市場は景況感に関する極めて明白なシグナルを発信しており、それはリセッション(景気後退)が目前に迫っているということだ」と警鐘を鳴らしています。

インデックス投資をされている方は迷うことなく淡々と続けてくださいね。

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