日本の富裕層の数は 今後の景気はどうなるのか

野村総合研究所が2017年度の富裕層に関する調査結果を発表しました。過去最長の好景気で富裕層の世帯数も過去最高になっているようです。富裕層の遷移から今後の景気はどのようになるのか考えてみました。

 

金融資産の合計額から負債を差し引いた金融資産を元に5つの階層に分類しています。過去調査の2015年から2017年、2007年から2017年の各階層の推移は以下のようになっています。

 

 

 

数値的には大きくはないですが全体的には各階層で上位階層への移行が進み全体的に日本は裕福になっています。それぞれの階層での割合の変化を見てみると2015年から2017年のマス層からアッパーマス層への増加は比較的大きいですが、長期間で見るとマス層からアッパーマス層富裕層から超富裕層に壁があることが分かります。

 

これはがんばってアッパーマス層になれば富裕層までにはなれる可能はあるとことを意味しています。しかし、超富裕層だけは別格で起業、投資で大成功をおさめない限りは不可能だと思います。残念ながら私もこの層に届く気はまったくしません・・・

 

 

富裕層(超富裕層/富裕層)に焦点をあてると2017年の富裕層の割合は2.36%で2015年からは0.06%の増加です。誤差程度ですね。以前記事を書いた時はもう少し富裕層の割合は増えているのかと予想していましたが想像よりは増えていませんでした。

 

 

10年前の2007年から比較するとどうでしょうか。0.53%の増加です。10年のスパンで見ても富裕層の割合は僅か1%も増えていないことが分かります。こうして数字で改めて確認してみると富裕層になるハードルの高さが改めて分かります。

 

 

富裕層になる為には起業、資産運用などをしない限りは不可能だと思います。僅かな割合ですがそれぞれ上位階層へ移行している世帯はこれを実施している世帯なのだと思います。逆に言うとそれだけ起業や資産運用をしている世帯が少数派で好景気の恩恵を受ける世帯が少ないということです。

 

 

 

リーマンショック後の2007年から2011年位までの間、最大で超富裕層18%富裕層10%程度比率を減らしています。預貯金以外の金融商品や不動産などの保有比率が高くリスクをとっているので好景気の恩恵を受けやすい一方で不景気の影響も受けるのです。

 

 

 

しかしリーマンショック時に減った富裕層の割合については思ったより小さく感じました。富裕層は資産を減らさないことにも気を付けているのでしょう。このグラフからは現在が過去最長の好景気でグラフの傾きからしてもこの景気が既にピークだということが分かります。

 

 

今日はクリスマスイブですがアメリカではモミの木が例年に比べ高騰しているようです。その理由はモミの木を出荷するまでに10年程時間がかかるようですが10年前のリーマンショック時に業者の多くが廃業となりモミの苗木を植える数が少なくなってしまったからのようです。

 

 

先週、米国株が暴落していますが、リーマンショックから10年を期に〇〇ショックがきてしまったのでしょうか。これから数年は厳しい環境が続きそうです。

 

 

 

 

景気低迷前はいろいろと前兆がありそうですね。このような兆候を嗅ぎとり事前に行動しておくことも必要かもしれません。

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