「親が亡くなったら銀行へ行け」という言葉は、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?それは預金者の銀行口座が凍結されるからですが、どのようなタイミングで凍結されるのでしょうか。
「銀行が死亡の事実を知ったとき」に銀行口座は凍結される
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要点をまとめると。
■亡くなった方の銀行口座が凍結されるタイミング
預金者が死亡した時、銀行口座が凍結されるタイミングは
「銀行が死亡の事実を知ったとき」
です。
銀行が預金者の死亡を知る3つの手段
1.遺族が銀行に届け出たとき
遺族は、来店や電話、WEBなどから届け出をし、銀行は口座番号、生年月日などから預金者を特定。
2.新聞などのメディアで訃報を確認したとき
このケースは、遺族からの届け出がなくても凍結手続きを行う。
3.銀行の役職員が葬列に参列したとき
このケースは、遺族からの届け出がなくても凍結手続きを行う。
■銀行口座が凍結されるとできなくなること
・入出金
・口座振替による引落とし(公共料金、クレジットカード、家賃など)
■凍結された銀行口座から出金する方法
以下のようなケースでは「預貯金の払い戻し制度」を使う。
遺産分割が終わる前でも預貯金の払い戻しができる。
・葬儀代や病院への支払いを親の口座から行いたい
・遺された家族の当面の生活費を引き出したい
ただし、払い戻しができる金額は下記の通り。
相続開始時の預金額 × 1/3 × 払戻しを行う相続人の法定相続分
※1つの金融機関から払い戻せる金額は、150万円が上限
法務省より
■家族でトラブルにならないよう対応すべきこと
・葬儀代や病院への支払いなどで困ることのないよう、亡くなったあとの支払いについては事前に家族間でしっかりと話し合う
・遺産分割の前に預金を払い戻すときは遺族間で相続トラブルとならないよう相続人全員で確認する
「どれくらいの金額を引き出すのか」
「引き出したお金は何に使うのか」
まとめ
預金者が死亡した時の口座凍結のタイミング、できなくなること、トラブルにならないよう対応すべきことについてご説明をしました。
・預金者の死亡で銀行が口座凍結をするタイミングは「銀行が死亡の事実を知ったとき」
・凍結された銀行口座から出金する場合は「預貯金の払い戻し制度」を使う
※引き出し額は150万円が上限
・親が亡くなった時の支払いについて家族間で事前に話し合っておく
このような後ろ向きな話は、家族で話し合って決めているという方は少ないのではないでしょうか。
しかし、お金が絡むと必ずトラブルは多くなるので、話ができる方は事前に話し合いをしておくことをおすすめします。
遺産が少ない親ほど、子供の相続トラブルが多いなんて話はよく聞きます。
ご説明をした「預貯金の払い戻し制度」を使うのは、あくまでも最終的な手段と考えた方がいいです。
妻の親が亡くなった時に実際に体験したことがありますが、親が亡くなった時にそんなことをしている余裕はありません。
現実的な方法としては、「銀行口座が凍結される前に預金を引き出す」ことです。一般的な方であれば、自分から銀行にうっかり言わない限りは銀行口座がすぐに凍結されてしまうことはないでしょう。
地方新聞などでは、どこかから情報が入り新聞に載ってしまうということがありそうですが。
しかし、親のどちらかが健在していないと銀行口座が凍結される前に引き出すことは難しいですね。
相続トラブルはゴメンなので兄弟と話しをしたことがありますが「親の資産をアテにしている」などと言われたため、話は途中で頓挫しました。
親の資産などアテにしていたら「資産を増やす」という発想は出てきませんし、そもそも、たいした資産があるとも思えません…。
先が思いやられます。(^^;
もし、子供がいる方が、本当に子供のことを思うのであれば、自分が亡くなった後に相続トラブルが起きないように元気なうちに、しっかりと終活をしておいてください。
よろしくお願いします。m(_ _)m
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