「人生の結論」という本を読みました。読み終わった後に何だか心が楽になり、行動することができれば「人生の質を上げることができる」と感じたよい本でした。
ぜひ、読むことをおすすめしておきます。
人生の結論
お恥ずかしい話ではありますが、この種類の本はあまり読まないので著者の小池一夫さんは全く知りませんでした。
本の内容全てを書き出したいぐらいですが、一部を抜粋させてきただきます。
人間関係について
人間関係を突き詰めれば、「無理をして付き合わないこと」
人に何かを与える。そして相手からも何かを与えられる。その関係に無理がない。それが理想の関係です。無理がない人間関係は、その人といると楽しい、それだけです。
一流は競う、二流は群れる
一流同士は決して群れません。二流同士は慰め合います。一流同士は競い合うのです。そして、お互いに認め合う仲間になります。認め合いながらの競争なのです。誰のせいでもない
自分を傷つけない、他人も傷つけない、誰のせいでもないということをいつも心の隅に持っておくのです。相手の話をよく聞いてみると、「自分の正義」対「敵としての悪」ではなく「自分の正義」対「相手の正義」であることもよくあります。
働くことについて
仕事を選ぶことは人生を選ぶこと
「嫌な仕事をしなくてもいいのだ」と僕は断言します。
好きなしごとを見つけるためには、仕事を変えるか、自分を変えるかの二択です。金を稼ぐことは人生の選択肢を増やす
お金を稼いで自由を手に入れて、人生の選択肢を増やすということは成熟した大人の特権ですが、その手段を勝ち得るためには、できるだけ早い段階での気付きが必要です。
自分との付き合い方について
自分を大切にする人は、人も大切にできる
「自分が自分を雑に扱わない」、これが僕の自分との付き合い方のルールです。心が荒むと、他人に対しても自分に対しても雑になります。心の荒んだ者は、何をやっても上手くいかず苛立っています。その苛立ちは人相や立ち居振る舞いに表れ、人はますます離れていくのです。
そして、そのことにますます苛立ち、人にも自分にもより雑になっていくのです。
だから絶対に心を荒ませてはいけないのです。あなたを大切にしない人を、あなたが大切にする必要はない
自分がその人に敬意を払っていないから、相手もあなたに敬意を払わない、自分がその人を嫌いだから相手もあなたを嫌う。あなたが相手を大切にしないから相手もあなたを大切にしないというふうに。
まずは自分から。そして、それでもダメだったら、もうそれでいいと思います。
誰と出会うかで人生は変わる
友人、恋人、仕事仲間、伴侶とたくさんの人たちと出会ってきました。中には、この人物と出会わなければよかったと思う人もたくさんいます。しかしながら、そういう人も含めて、今周りにいる人たちが、今いる自分の鏡なのです。
粋について
洗練は冷たい
人を判断するときに、加点法の人と減点法の人がいますが、人の欠点をあげつらう減点法の人より人の美点を見つけられる加点法の人のほうが人生は豊かです。本を読め、旅に出ろ、人の悪口を言うな
本を読むことで知識を得て、旅に出て行動することで知識が知恵に変わる。人の悪口を言わないことは人格を表す。
人を愛することについて
愛がないと歪む
人には、それぞれの愛の環境があります。愛情に関して、育ちのいい人は本当に幸せです。運のいい人です。しかし、仮に愛の環境に恵まれなくても、自分の気づき次第では、自分で愛を取り戻すことは可能なのです。
身近な人にこそ丁寧に
普段から優しい会話を交わしていれば喧嘩にはなるけれど、そういう口の失敗はお互いにあるよね、で済みます。何よりも日々の優しい言葉のキャッチボールは、お互いの愛を深めてくれます。
そして、身近な人から学んだキャッチボールの仕方を、仕事関係でも友人関係でも実践できるようになるというメリットがあります。
年を重ねることについて
今の自分は若い頃の結果
ただでさえ始まりの時点で、人生は平等ではありません。未来の自分の結果は若いときの自分の選択の集合体なのです。将来の苦労は、今の自分が減らすのです。
「生産」をやめると老いる
心が善い方向に活発になっている時間は、人は精神的に老いません。むしろ、若返ります。そして、精神的に老いていない人は、自然と若く見えます。過去の清算で未来を生きることはできません。人は、今現在何かを生み出し続けなければ、たとえ若者であったとしても老人です。
いつか全て終わるのだから、今は頑張ろう
死はいつかだと思っていませんか?死は、3日後かもしれません。やりたいことをとことんやるべし。今日の限りの命のつもりで、永遠に生きるつもりで。
そして、死は解放でもあります。死を非常に恐れる人は、生きていることを非常に恐れています。生まれてくることが祝福であるのならば、死ぬこともまた祝福されるべきなのです。
いつか全て終わるのだから、今は頑張ろうという思いが、何度も僕を救ってきたのです。
自己実現について
どうにもならないことに心を注がない
自分の人生をコントロールできるのは、せいぜい50パーセントです。ましてや、他人をコントロールすることはできません。やるべきことは「どうにかなること」なのです。そして、どうにかなることをやり続けると、どうにもならなかったことが、どうにかできるようになることもあります。
だから、僕は「今」できることを「今日」やります。
自分の限界をあえてつくる
その分かれ目は、これ以上頑張って自分が幸せになれるかどうかのラインだと思います。幸せになれないと思ったらあきらめてもいいと思うのです。ただし、十分に頑張ったあとならばのことです。問題が起こったら、悩みながらでもいいからまず考えよ。考え抜け。そして、考え抜いたことを行動に移すのです。
苦労は人を歪める
苦労を減らすためには、「人のせいにしない」という強い覚悟が必要です。今の自分は誰かのせいだけではない、自分の選択が原因なのだと潔く認めなければ、次のステップには進めません。自分が原因と思っている者はそれを乗り越える力を持てますが、被害者意識が抜けきらない人のせいと考える者は、苦労で自分が歪むのです。
心の避難場所を見つける
やりたいことを見つけるとは、自分の自信のある分野を楽しむということです。
ここで大切なのは、人にどう思われているのかなどと気にしないことです。自分が楽しければいいのです。
何か夢中になれることを持つのは、心の避難場所を得るということです。
生きがいは、人と関わることを恐れていては見つかりません。
人に迷惑をかけない限りやってみるのです。「やる」か「やらないか」は、すなわち「有」が「無」です。問題は、できるのにやらないことなのです。
人生の二毛作、三毛作
人生は「負け」を受け入れる連続です。100回負けても、101回目に勝てたら上等、勝ちを理解するのは簡単です。負けを理解してこと次に行けるのです。
まとめ
小池一夫さんの「人生の結論」についてご紹介をしました。
「人生の結論」の題名にふさわしく、非常に内容が濃い本で得るものが多かったです。
人生の参考書として置いておきたいな。と真剣に思いました。^^
そして、小池さんの他の著書も読んでみたくなりました。
本を読み終わった後、小池一夫さんについて調べると2019年4月に亡くなられていました。
この本が出版されたのが2018年8月ですので、まさに「人生の結論」として伝えたかった内容だったのでしょう。
そう思いながら読み返すと感情移入してしまいました。
この本に出会えてよかったです。ありがとうございます。
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